私のいた施設でも、「ショートステイ」と「入浴サービス」をはじめようということになり、とりあえず施設のボランティアという形で、入浴サービスを開始することにした。
どれくらいのニーズがあり、施設側としてはどういう態勢をつくればやれるものかを、実際に行なってみて、そのうえで、正式に近隣の町と契約をしてはじめようとの意図であった。
対象としたのは、老人ホームの所在地の町と、隣町の2町なのだが、どういうわけか、隣町からの申し込みばかりが相次いだ。
そのわけはすぐにわかった。
保健婦さんたちの動きが活発なのだ。
入浴サービスには家族に付き添ってもらうことが原則なのだが、それが難しいので、と町の保健婦さんが付いて来られることがよくあった。
思えばこれが、私と保健婦なる職種とのはじめての出会いということになるのだが、聞くと、「老人保健法」に伴う「機能訓練事業」と「訪問指導」を開始せねばならないというので、実態調査のために保健婦全員で、障害老人の家を訪問している最中なのだそうだ。