私たちも、老人に関わり、見て、そして感じたことだけで語ってみよう。
カロリーは足りなくても、ナイチンゲールがゼリーには栄養はないと書いていようとも、口から食べれば"人間復帰"してくるのです。
保健婦さんに地域に引きこまれ......そのうち、私にケースの相談がくるようになった。
「脳卒中で4年めです。訓練はまったく受けてなくて、印象では歩けそうな気がするんですがねえ」
「脊髄損傷で下半身麻痺なんですが、いまの介護でいいのかどうか......」
といった相談です。
こちらとしては、実際に本人を見てみないと判断しかねる。
そこで、「じゃ、ちょっと早退して行きましょう」なんて話になる。
昼休みに、大急ぎで、ケースの家で待ち合わせたこともある。
私が理学療法士の養成校を卒業して、元の職場である特養に戻ったころは、ちょうど、在宅ケアの具体的施策が次々に開始された時期であった。